こんにちは。ドッグトレーナーの上石です。
本日は「ドッグフードの選び方」について、私なりの視点からお話しさせていただきます。

近年、実にさまざまな種類のドッグフードが販売されており値段や成分、パッケージの違いなどどれを選べばよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
愛犬の健康を守るうえで、日々口にするフード選びはとても大切なポイントです。

今回はそんなお悩みを抱える飼い主さまの参考になればと思い、少しでもヒントになるような情報をお伝えできればと考えています。

現在たくさんのドッグフードが販売されています。

  • ビタワン
  • ニュートロ
  • K9ナチュラル
  • コンボ など

◇ お肉メイン

犬は本来、肉を中心に栄養を摂る肉食動物です。
そのため良質なタンパク質を肉からしっかり摂取することが健康維持にとって非常に重要です。

お肉を主原料とした食事は筋肉の発達を助けるだけでなく食いつきが良くなる傾向もあります。ドッグフードを選ぶ際は原材料の中でどれだけ肉が使われているか(肉の含有量)をひとつの目安にするとよいでしょう。

ただし、注意点もあります。
お肉を多く含むフードに切り替えると腸内環境が変化し、うんちが少し緩くなる場合があります。現在お使いのフードから変更する際はいきなりすべてを切り替えるのではなく、数日〜1週間ほどかけて徐々に移行していくことで愛犬の体への負担を軽減できます。

◇ 炭水化物の少ないものを

犬の唾液には、人と違ってアミラーゼという炭水化物やでんぷんを分解する酵素が含まれていません。そのため、炭水化物の消化をあまり得意としない体のつくりになっています。

この特性をふまえると、ドッグフードを選ぶ際にはポテトやタピオカなどの炭水化物が多く含まれていない、たんぱく質中心のものを選ぶことが重要です。

実際に2008年、アメリカ飼料審査官協会(AAFCO)は「犬はたんぱく質を十分に摂取していれば炭水化物は一切必要ない」とする見解を発表しています。

◇ 原材料

さまざまな種類の食材を取り入れることで、偏りなく栄養を摂ることが大切です。
同じものを長期間与え続けると、特定の成分に対するアレルギーが出やすくなるリスクも高まります。

お肉に関しても牛肉、豚肉、鶏肉などがバランスよく使われているフードを選ぶことで、より健康的な食生活につながります。

近年では馬肉も注目されており高たんぱくでありながら脂肪が少なく、さらにアレルギーが出にくい食材とされています。愛犬のアレルギーにお悩みの方は、馬肉を使ったフードを一度試してみるのも良いかもしれません。

◇ 添加物の少ないものを

栄養価の低い原材料を使っていたり、製造過程で高温処理を行い栄養素が壊れてしまっている場合、その不足を補うために多くの添加物が使用される傾向があります。

つまり、添加物の量を見ることでそのドッグフードに使われている原材料の質や新鮮さがある程度判断できます。

一度お使いのフードのパッケージ裏を確認してどんな添加物が使われているかチェックしてみてください。

ドッグフードは愛犬の健康と日々の生活に深く関わるもの。ぜひ、納得のいくものを選んであげてくださいね。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。