こんにちは、ドッグトレーナーの上石です。
今回は「食欲がないわんちゃん」についてお話しします。

◆ 食欲が落ちる理由を考える
食欲不振
食欲がないと一言でいっても、理由はいくつか考えられます。
- 選り好みしている
- ストレスを感じている
- 体調不良
上から順番に見ていきましょう。
① 選り好みしている
子犬のころから人間の食べ物や美味しいおやつをよく与えているわんちゃんに起こりやすい傾向です。
わんちゃんはもともと「濃い味(糖分・ミネラルなど)」を好むため、日常的に味の濃いものを与えていると、栄養バランスの整ったドライフードを食べなくなることがあります。
私が中学生のころ飼っていた犬も、缶詰タイプのごはんを食べた翌日にドライフードを出すと露骨に不満そうな顔をしていたのをよく覚えています。笑
対策
ドライフードを食べさせたい場合は
- 電子レンジなどで軽く温める
- ぬるま湯でふやかすと香りが立って食欲を刺激します。
また、香りづけとして少量のレトルトフードを混ぜるのもおすすめです。
口元に持っていってあげるなど、愛情をもって接してあげてください。
少し精神論のようですが、経験上「愛情を感じられる食事時間」の方が、わんちゃんはよく食べてくれます。
② ストレスによる食欲低下
環境が変わるなど、ストレスがかかると一時的に食欲が落ちることがあります。
たとえば「預かりトレーニング」。
これは、一定期間わんちゃんをお預かりしてトレーニングを行う訓練形態のひとつです。
急な環境の変化により、最初のうちはストレスで食欲が落ちることもあります。
ですが、わんちゃんはとても適応能力が高い動物。
多くの場合、2〜3日ほどで慣れて元気にごはんを食べてくれるようになります。
これから預かりトレーニングを検討されている方は、参考にしてみてください。
③ 体調不良
①や②に当てはまらない場合は、体調不良の可能性もあります。
病気のサインかもしれませんので、早めに動物病院を受診してください。
特に24時間以上まったく食べない場合は病気でなくても念のため診てもらうことをおすすめします。
人間と同じように、わんちゃんにとっても「食」と「健康」は深くつながっています。
日々のごはんを通して、元気で楽しい毎日を過ごせるようにしてあげたいですね。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
愛犬の体重や体型の変化には、必ず理由があります。
日々の観察とちょっとした記録が、早期発見や健康維持につながります。
大切なパートナーのために、ぜひ気にかけてあげてくださいね。
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上石 圭一郎
(UEISHI Keiichiro)
京都市伏見区 GINGA代表
大阪府の訓練施設で訓練技術を学んだ後、長野県のペットサロンでしつけ部門の責任者として経験を積みました。その後、地元である京都府でDogTrainingGINGAを開業いたしました。
社名にもなっているGINGA(銀牙)は私が子供の頃を共に過ごした愛犬の名前です。当時は私もまだ幼く、しつけの知識がありませんでした。
技術や知識が身についた今、振り返ると銀牙にしてあげられなかった事がたくさんあり後悔する事も多々あります。
今、愛犬と共に過ごす飼い主様が私と同じ思いをしないよう、後悔なく愛犬と共に過ごせるように精一杯サポートさせていただきたいと思います。


